夫が亡くなりました。私たち夫婦には子どもがいないです。相続人は相続関係図のとおりで、私を含めて10人です。夫の遺産は株式と不動産で概ね5000万円です。夫のきょうだいも代替わりして、そのお子さんとは面識がありません。遺産分割に協力してほしい旨の郵便を送ったところ、相続人の中には、新手の詐欺だと思って連絡をシャットダウンする方もいる始末です。
取引している証券会社に相談したところ、相続財産も含めた資産運用のコンサルティングをしている会社を紹介され、そこに遺産分割協議を依頼しましたが、相続人が連絡してくれる様子はなく、遺産分割協議がいっこうに進みません。他方で、話し合いに応じてくれた相続人には、遺産分割協議に協力してくれた謝礼として、ハンコ代を支払いたいのですが、相場はありますか?

※ 当事務所で実際にご相談を承った事案ですが、プライバシー保護やわかりやすくお伝えするために、内容が大きく変わらない範囲で、事実関係を変更しています。
弁護士からの回答
①ハンコ代の相場
結論からいうとハンコ代に相場はありません。相続実務においてハンコ代というのは、遺産分割協議の際に、自身の相続分の譲渡を表明してくれた相続人に対して、スムーズな対応の動機付として金銭を交付することをいいます。ハンコ代は法律が認めた制度でもないので、相場はありません。
②連絡不良と弁護士への依頼
弁護士法人シーライトでは、連絡不良や面識のない相続人が複数いる事案や相続人が高齢でコミュニケーションが難しい事案で遺産分割協議を行なった実績があります。資産運用コンサルティング会社は、遺産分割協議の話し合いの間に入ってどなたかの代理をすることはできませんが、弁護士は代理人として活動することや遺産分割調停・審判などにも対応できます。連絡不良やコミュニケーション不良が原因で遺産分割協議が進展せずお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。
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