コラム– archive –
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生命保険金が引き起こす不公平な相続
被相続人の預貯金や不動産といった財産はほとんどないけれど、多額の生命保険金が発生し、その受取人が相続人の1人に指定されていた場合、他の相続人へ分配される遺産が少ないときには、不公平さを感じてしまうかもしれません。では、被相続人が契約してい... -
二次相続がトラブルになりやすい要因
二次相続とは、両親のうちどちらか1人が亡くなった時の相続を一次相続と呼び、その後もう1人が亡くなった際の相続を二次相続といいます。二次相続は、一次相続より揉めやすい傾向にあります。二次相続のトラブルになりやすい要因と対策についてご紹介しま... -
生命保険での遺留分対策について解説
生命保険金は、保険金受取人の固有の財産となるため原則として相続財産とはなりません。そのため、相続対策のうち遺留分対策として生命保険金を活用するのは有効な手段となります。ただし、生命保険金は、原則として相続財産ではないとされていても、遺産... -
特別受益の持戻しとは? ~特別受益と認められるものと認められないものについて~
兄弟姉妹の中で、生前に親から結婚式の費用として300万円を贈与された子どもと未婚であったためにそのような贈与を受けなかった子どもがいる場合、相続時その生前贈与を考慮せずに相続財産を均等に分けるとしたら、贈与を受けていない子どもは不公平感に感... -
子どもがいない夫婦の相続について~遺産相続の基本と注意点~
子どもがいない夫婦の相続に関して「もし夫が他界してしまったら、夫が遺した遺産はすべて残された妻が相続するのでしょうか?」と相続の流れに疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。しかし、子どもがいない夫婦の場合でも、被相続人の親や兄弟姉... -
遺留分を請求する人に制限はあるのか ―遺留分を受け取れるのは誰?―
被相続人の遺言で「遺産は全て〇〇氏に遺贈する」となっていた場合、配偶者や子どもなどの相続人は、遺産を相続することはできないのでしょうか。特定の相続人は、遺留分を請求する権利を持っているので、遺贈を受けた人に対して、最低限の取り分を請求で... -
相続で揉める原因と対策
大切な家族が亡くなり、気持ち的にも落ち込んでいる状態の中で、残された親族で遺産についてもめることは誰しも望まないことだと思います。しかし、すべての相続が円滑に進むわけではなく、中には相続人同士で争いに発展してしまうケースもあります。令和3... -
相続人に連絡しても無視されている場合の遺産相続の手続はどうなるのか?
いざ相続が開始されるとなったとき、相続人の中に連絡先を知らず連絡が取れない人がいたり、相続人の1人に相続発生を知らせているにもかかわらず、無視されていたりといった状況の際に、その相続人を抜きにして、他の相続人で勝手に進めていいものかどうか... -
離婚した前妻(前夫)とその子どもに相続権はあるのか?
「離婚した元夫との間には、子どもが1人いますが、その元夫が先日亡くなりました。元妻とその子どもには相続権はあるのでしょうか?」このような場合、離婚をした夫婦は、婚姻関係を解消したために他人同士の関係に戻ります。しかし、離婚した夫婦の間に生... -
相続放棄をしたら不動産の管理責任はどうなるのか
2023年3月末までは、相続放棄をしても、他に相続人がいない場合や相続人全員が相続放棄していた場合には、遺産である家や土地などの管理は継続する義務が発生していました。理由としては、被相続人の住んでいた家が死後も放置されることになれば、老朽化に...